輪郭線

 "本質的"にぼんやりと曖昧なものは、ぼんやり曖昧なまま扱うのがよい。

 時々,ぼんやりしたもの同士の繋がりが,明晰判明で厳密になることがある。

 

 輪郭線の比喩。目前にある物体を縁取る黒い線などない。しかし白紙に描かれた輪郭線を見れば,確かにそれがそこにあると理解させてくれる。穴があったり,ゼロの加減乗を考えたりする。そのような,言語の側面。

 輪郭線を物体が備えていないからといって白紙に描かれたそれが何かわからないというのなら,自分の認知能力が正常に機能しているのかどうかを疑うとよい。