媒体

整理:記号

たとえば幾何学の定理とその証明を学び自分で行えるようにし、さらに複数の定理の間になりたつ関係を整理することは、自己の抱く観念を過不足なく言語に対応させて他者に説明する、よい練習になる。 ただし自己の有する観念を、他者もまた有しているとは限ら…

デッサン

言語は粗いデッサンのようなものに留めておくのがよい。言語という粗いデッサンを見聞きした人間のほうが想像力をはたらかせ、思い出してくれるから、論点になっていない限り、細部を強いて描写しなくともよい。 言語という媒体は、実際の物体だとか、実際の…

言語化

もしもそれを上手く運用できているのなら、そして運用こそが目的なのなら、強いてそれの仕組みを言語によって説明しなくともよい。ただし説明こそが運用に深く関わっている場合には、その仕組みを1度は説明してみよ。さらに説明は記録し保存しておくと有益で…

道具は対象を選べ

魅力を言語で語ることに適した映画と、そうでない映画がある。"Gravity"や"Death in Venice"は前者に属するが、"Thr Godfather"や多くのブロックバスター映画、大ヒット作は後者に属する。 同様に、それが言語で、あるいは数学で、等々、君の持っている道具…

対象と手法

粒子的であるにしろ波動的であるにしろ最初に「光」というものを物質的なイメージとして把握した人間は、物質的なイメージとして把握したあとで幾何学的な対象として考察たとしたというよりは、幾何学的な手法で考察できるような物質的イメージで把握たとし…